人気ブログランキング | 話題のタグを見る

はて、自分は何を思って生活しているんだろう・・・。


by edisons
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

脱施設

脱施設_e0080143_0263179.jpg

施設の見学に行った。
大学の関連施設。大学院に通ってる友達に連れられて。

フィンランドの考え方や技術を取り入れた施設で、まず、新しい。

すごい。

「介護予防」に重点を置いていて、マシンとかプールとかあったり。
もちろん全室個室だし、もちろんユニットケア。
そしてとにかく「脱施設」。「自立生活」。

あまりにも自分の職場と違いすぎた。
全部が全部、いいとは思えないけど、うーん・・・。
参考にはしたいけど、参考まで、って感じだった。

第一、「介護予防」「自己決定」「自立支援」・・・特養でできる限度があると思ってた。
すでにその段階を過ぎてしまった方たちもいるから。
だから、「平均要介護度はどのくらいですか」って、聞いてみた。
「4を超えました」
えぇー。ちょっとびっくりした。
介護度4・・・。はぁ。うちの施設と変わんないじゃん。
実際の生活の様子は見学できなかったから、本当のところ介護度4とか5の方たちが、
どこまでこの施設を生かせているかはわからない。
でも、そう思っているのは私の中での特養像であって、
やろうと思えば4でも5でも、もっと人間らしく生きられるのかもと思った。
私が勝手に自分の中で限界を決めちゃってるのかも、と思った。

でもよくよく聞いてみると、「デイサービス利用者は平均要介護度1台」
「ショートステイ利用者は2程度」だそう。
要介護度1台のデイ利用者に対する介護予防。


ハード面がすごすぎて、ソフト面がまだ追いついてない。まだ新しいからね。
今の高齢者は、まだ「日本の高齢者」。
その方たちにフィンランドの福祉を持ってきても、
もちろん「フィンランドの高齢者」にはなれない。
まだ、「年寄りの世話は家族がするもの」っていう思いがある時代の方たちだからね。
フィンランドの高齢者は、そんな考えはありえない。

でも時代は変わってるから、今の中年世代が高齢者になる頃は・・・。
理念も建物も時代の一歩先を進んだ施設でした。
もっともっと勉強しなきゃな、と思いました。
by edisons | 2006-05-02 12:26 | 考える